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2017-09-15

【JIP】平成29年度中間報告

「地行浜いきものプロジェクト~人工海浜に何がおると?~」がスタートして、早いもので半年が経とうとしています。

プロジェクト実行委員会では、事業初年度の半分が過ぎるこのタイミングで、事業目標や成果指標の見直しと再設定、今後の計画やスケジュールをメンバー全員で話し合いました。

「人工海浜である地行浜の生きものをより豊かにするためにはどうすれば良いか」

プロジェクトの進捗をふくおかFUNと行政、お互いが確認し合い、来年度に向けて綿密な計画を立てることは、この夢のある大きな命題に向かってブレずに進むために必要なことだと再認識しました。

ここで、いつも応援してくださっている皆さんや、このプロジェクトに興味を持って下さっている皆さんにも、半年間の事業進捗状況をお知らせしたいと思います。
内容を簡潔にまとめておりますので、ぜひご一読ください。

◆◇◆

(1)定点観測
スキューバダイビングにより,地行浜の水中写真・動画の撮影を行った。また,水や砂泥の採取を行い,保健環境研究所において水質の分析等を実施した。
① 回数:合計9回(平成29年8月末時点・毎月1~2回実施)
② 場所:地行浜・福岡市保健環境研究所
③ 調査者:潜水士2名,潜水連絡員1名,行政職員1~2名
④ 調査対象:生物(植物,底生動物,魚類,),地形,底質,水質
⑤ これまでの成果
・ 地行浜には生きものはあまりいないと考えていたが,実際には多様な生きものが生息していた。
・ 海底環境の違いに応じて多様な生きものが確認できた。ただし,生息場所が限られており,生息数は多くはなかった。また,春季と夏季では生きものの確認種の変動が大きかった。
・ 地行浜では,砂質,自然石,泥,カキ殻など多様な海底環境がある。中央部は海岸から防波堤にかけて砂から泥へと変化し,東西両岸側では海岸は砂質であるが少し岸から離れると泥が多く,カキ殻などが堆積しているところもあった。
・ 生きものの生息場として貴重なアマモ(海草)が小規模ではあるが生育しており,アマモの生育に適した環境もあることが判明した。
・ 定点観測により,生きものが生息生育している場所の環境条件がわかりつつある。生息生育に適した環境を新たに増やすことができれば,生きものがより豊かになるのではないかと考えられる。


 

(2)取り組み検討会議
(1)の定点観測で得られたデータをもとに,研究者や環境活動を行うNPO等,様々な立場・分野の人が「どうすれば地行浜の生きものがより豊かになるか」について話し合い,具体的な手法を検討する。
① 回数:合計5回(平成29年8月末時点・月1回実施)
② 場所:保健環境学習室「まもるーむ福岡」
③ 参加者:九州大学名誉教授,NPO法人 ふくおか湿地保全研究会,(特非)グリーンシティ福岡,(一財)九州環境管理協会,(公財)人材育成ゆふいん財団,福岡市海浜公園指定管理者
④ これまでの成果
・ NPOや学識経験者等,多様な主体が関わって実施することで毎回新たな発見があり,活発で前向きな会議が行えている。
・ 地行浜を管理する海浜公園指定管理者とも密に連携を取っており,海浜公園の魅力発信につながっている。


(3)体験型イベント
実行委員会及び取り組み検討会議で協議し,プロジェクト初年度である平成29年度は,まず地行浜を『知る』ためのイベントを企画することに決定した。プロダイバーの指導・安全管理のもと,シュノーケリングで地行浜の海の生きものを観察し,「まもるーむ福岡」で水中映像を使った学習を行った。
① イベント名:シュノーケリングで博多湾の生きものを見てみよう!
② 回数:計2回(7/1(土)・8/9(水))
③ 場所:保健環境学習室「まもるーむ福岡」及び地行浜の海
④ 対象:小学4~6年生(保護者同伴)
⑤ 参加者数:計134名(7/1(土):22名 と その家族31名,8/9(水):38名 と その家族43名)
⑥ 成果
・ シュノーケリングは,綿密な協議と事前準備によりリスクマネジメント及び信頼関係を構築し実現できた。
・ イベントの募集は,市の広報を活用することで定員の倍以上の応募を得ることができ,さらに市との共働事業であることから参加者の信頼も大きかった。
・ イベント参加者の約6割が「まもるーむ福岡」への初来館者であり,「まもるーむ福岡」の新たな顧客の開拓ができた。
・ イベントは両日とも取材があり,計3回のメディア露出(TNCの2番組,西日本新聞)により共働事業及び「まもるーむ福岡」の認知度アップに繋がった。


(4)その他 - 情報発信
事業の進捗状況について,市民の方に広く発信するため,「まもるーむ福岡」に特設展示ブースを開設し,水中映像等を用いた情報発信を行っている。
ブースを開設した6月12日から8月末時点で,約4,400名の方に観覧いただいた。また,マリンワールド海の中道の展示コーナーにおいても事業紹介を行っている。事業が進むにつれ発信できる情報も増えてくるため,今後は「まもるーむ福岡」の特設展示ブースの情報をさらに充実させたい。今後はホームページを立ち上げるなど,積極的に情報発信していく予定である。

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