唐津ブルーカーボンセミナーに参加してきました!

11月12日(火)
唐津ブルーカーボンセミナーに参加してきました!

昨年の第1回開催から
まずはブルーカーボンという言葉についての理解を深めること
今後の唐津でのブルーカーボンの取り組みを推進することを目的とされています。

九州大学大学院芸術工学府環境設計部門准教授 早渕百合子先生より
「脱炭素社会に向けたブルーカーボンの重要性」についての基調講演が行われました。

気候変動の影響について社会がその実感を持ち始めたことや
そのなかで国連気候変動枠組条約のもとで結ばれた京都議定書やパリ協定の内容について
ご説明がありました。

全ての国が地球温暖化について取り組むことが求められ
“制度”としてカーボンのクレジット化や実質ゼロにする
「カーボンニュートラル制度」が生まれてきました。

カーボンニュートラル実現のために
まずは排出量を減らす努力をする「行動変容」と
並行して、吸収源を増やす森林や海の「生態系」に注目が集まってきています。

日本は海に囲まれた国として
ブルーカーボンの吸収源を増やすことのできるポテンシャルがあります。

だからこそ

ブルーカーボンを増やすこと
そして、クレジット化していく意義があるというご説明がありました。

続いて…

ジャパンブルーエコノミー技術研究組合 理事長 桑江朝比呂氏より
「Jブルークレジットの制度について~クレジット認証への道」として特別講演がありました。

カーボンニュートラルの実現に向けて
ボランティアベースの自然再生活動は持続可能ではないので
活動主体に資金が還流する仕組みが必要になります。

そのために、吸収源を作ることができる活動者と
活動はできないが資金力のある主体との双方のメリットになるようにと考えられた制度が
カーボンクレジット制度です。

申請の対象となる事業は
① 気候変動対策が目的となっていること
② 自然現象ではなく、あくまで活動の成果として吸収量が増加したこと
③ クレジット取得により吸収量維持や拡大につながること
が求められているそうです。

令和5年度は29サイトの認証がなされ
九州・瀬戸内での申請も増えてきており
そのうち、8割が漁業者の関わる申請、2割がNPO等の活動団体が主体して
他団体連携によって申請されているそうです。

世界のクレジットよりも高い金額でJブルークレジットは取引が行われていますが、
購入理由として、地域の活動を応援したいという内容が多くなっているそうです。

購入価格を担保して、持続可能な活動とするためには
クレジットの活動だけでなく
保全する活動として地域に愛される活動であることが
必要なのではないかというお話が印象的でした。

最後に

唐津で実際にブルーカーボンクレジットの認証を受けている
串浦の藻場を未来に繋げる会 会長 袈裟丸 彰蔵氏から
事例の紹介が行われました。

袈裟丸さんの海づくりは
① 減らす:食害生物の間引き
② 増やす:藻場礁を増やす
③ 拡げる 活動を全国の漁業者に広める
を大切にされているそうです。

また、保全してきた藻場を自然共生サイトの認定のため
申請中とのことでした。

袈裟丸さんとは、実際に活動場所を見せていただいたり
直接お話を伺う機会も数多くありました。

熱い想いをもって活動していらっしゃることが社会に認知され
もっと広まっていってほしいと思います。

今年の11月9日には、環境省ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業の取り組みで
浜崎海岸のクリーンアップとアマモの種子を使った藻場造成活動を行いました。

福岡だけでなく、近隣の自治体も一帯となって活動が活発になっていくことが
生物多様性の保全やネイチャーポジティブの実現につながっていくことになると考えています。

ふくおかFUNとして
引き続き連携を深めながら活動を拡げてまいります!!

池田杏美

池田杏美

圧倒的行動力!日本酒大好き。

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