岡山県美作市上山地区の方々より
「棚田を支えている池の現状を調べてほしい」と依頼を受け、
調査に行ってきました!
上山地区には奈良時代に築かれた千枚田があり、
最盛期には8300枚ほどあったと言われています。
1970年以降は、人口流失や減反政策によって
耕作放棄地が増えて荒れ地になっていました。
その荒れた地を再生しようと、
2007年から草を刈り
水路を整備して
自分たちで米づくりを始めて活動しているのが、
今回の依頼者の「NPO法人 英田上山棚田団」です。
「自分たちの棚田を支える【大芦池】という大きな池が
どんな生態をしているのかちゃんと見て、これから良くしていくための資料にしたい」
ということで実際に池に入っていきます!
潜ってみると・・・
住人も知らない池の中の映像が撮れました!
今回、映像ともう一つ行ったのが水質の検査です!
表層の水深3メートルあたりまでは、環境省の出している湖沼の環境基準でもトップクラスでしたが
深くなると貧酸素状態になっている現状がありました。
夜には調査結果を報告し、さらに上山集落をより魅力的にするために
住民同士でのディスカッションをしました!
昔はうなぎが獲れていた池であったこと
毎年池の水を抜いて池干しをしていたことなど、
移住してきた皆さんでも共有されていなかった話題がたくさん出ました。
「泳いで魚が獲れるような池にしたい」
「なにか名物になるものやアクティビティを考えたい」など
前向きな議論が進んでいきました。
“一番上流の池という”海からは遠い場所であっても
そこの水が水路を通り、田んぼに入ったりしながら
川を流れて海に繋がっているという道のりを感じることができました。
池には外来種も多く、
どんな池にしたいかはこれから棚田の皆さんで考えて進めていかれると思いますが、
これから時間がたったら池の中がどんな風に変化していくのか見守っていきたいと思います!
豊かな自然の恵みをたくさん味わうことのできた3日間でした!
依頼してくれた皆さん、本当にありがとうございました!
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