博多湾は富栄養化による底質の浮泥化が問題となっていますが、
その原因の一つに河川から流れつく海ゴミや有機物があります。
浮泥化によって大きく生態に影響を受けるマコガレイという種がいます。
今回そのマコガレイの生態の知見を広げるため、
山口県にあるひらめきパーク笠戸島(下松市栽培漁業センター)にお伺いし
マコガレイのあれこれを聞いてきました。
まずお伺いすると、お魚と触れ合えるタッチプールがありました。
そこには定期的に漁師さんが持ってきたお魚を放流しているそうです。
この日はスズキ?やホウボウ、カワハギなど
普通のタッチプールではあまり見られないお魚がいました。
今の時期(2022/1月)は寒いですが、暖かくなってきたら裸足で入って
お魚と触れ合ってみてはいかがでしょうか。
また実際にマコガレイや人工授精させた卵を見せていただきました。
こちらがオスで
こちらがメス
メスのお腹が若干膨れているのがわかりますでしょうか。
この子たちは漁師さんが今年近海で獲ったもの。
養殖用としてこちらで飼っているそうです。
こちらが人工授精させたマコガレイの卵です。
大きさは0.8mmほどの透明で、沈性の粘着質な卵になります。
人工授精させて1週間ほどで孵化した稚仔魚がこちら。
生まれたばかりの稚仔魚は浮遊しており、
23-30日ほどでカレイの形になって着底するそうです。
この視察を通して、
海ゴミやそれによる水質汚染の影響を受ける生物がいることを再認識し、
今後の環境保全啓発活動で市民の方々に伝えていく海の豊かさや大切さを
より詳しく学ぶことが出来ました。
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この事業は、独立行政法人 環境再生保全機構「地球環境基金」の
助成を受けて実施しています。
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