こんにちは、コータローです。
オミクロン株の感染拡大が起こる少し前のこと、
滋賀県守山市を訪問してきました。
理由は、守山市での新たな取り組みと琵琶湖周辺に住む方々の想いや情熱を学ぶため。
みなさんも御存知の通り、福岡には「博多湾」が存在しています。
ふくおかFUNも、この海の魅力と課題について伝え続けてきました。
しかし、この海を脅かす原因となっている海ごみが川から流入していることは
まだ一部の方々にしか伝わっていません。
「山川里海」と言うように、海と川、そして街や山は繋がっていることを
社会全体が理解して取り組んでいかなければいけません。
今回は「自分事」として捉えている地域の方々から、その意識や活動を学ばせていただきました。
琵琶湖は瀬田川~淀川~大阪湾へと注いでいます。
琵琶湖から海までの距離は100km以上もあります。
めっちゃ長い。
しかし、琵琶湖周辺の方々は大阪湾を意識して生活しているように感じました。
なぜそこまでのことが出来るのか。
もちろん、琵琶湖がシンボリックな場所(世界の琵琶湖!)ということが
第一にあげられます。
景観も素晴らしいし、色んな場所から湖岸にアプローチできる。
多くの方々が県内外から足を運び、この湖に癒やされている。
レジャーも盛んで、バスフィッシングなんかは世界レベルの大会が開かれています。
そして、水道水などインフラとしても多くの人々の生活を支えています。
とにかく人と密接な関係。
そういう事もあってか、皆さん環境への意識が非常に高い(誇りに思っている?)と
感じることが多々ありました。
例えば外来種(ブラックバスやブルーギル等)の問題。
釣り目線で考えれば居て欲しいけど、生物多様性目線で考えれば駆除対象。
この環境に関する議論に、行政や研究者、釣り人が参画し、
一緒に考えていることに驚きました。
そして、今回訪れた守山市は2021年4月に「もりやまエコパーク交流拠点施設」を
オープンしました。
環境学習施設があるのはもちろんのこと、守山市の環境に携わる行政職員さん(環境政策課)も
こちらで勤務されています。
キッチンスタジオやプールも併設されていて、その他にもサッカーコートや野球場、
グランドゴルフ場、植物園など建設しているところでした。
「あれ?環境じゃなくてスポーツレジャーも複合?」とすごく不思議に思いました。
当事者じゃないので細かな背景までは定かではありませんが、
環境=保全というだけでなく、色んな目線で自然を楽しむということなんだと思います。
過去に「楽しみの生態系サービスも数値化していきたい」と
国土交通省の方が仰っていたことを思い出しました。
人と環境との親和性の見える化ってこういうこともあるんだと。
また、守山市には琵琶湖の中でも特にCOD(有機物多くて水が濁っている)が
高い数値を出しているエリアもありますが、多くの人たちが改善していくために動いていました。
湖の清掃活動を頻繁に行ったり、農家の方も農薬をオーガニックなものに転換していくなど、
みんなで「琵琶湖を守ろう!」という意識のもと動いています。
その他にも、行政職員のみなさんが1週間オイルフェンスをはって河川のごみ調査を行うなど
「まずはやってみる」チャレンジが溢れた取り組みを
多様な主体が【自発的に】行っているのが琵琶湖の強みでした。
河川へのごみ流出を防ぎ、結果、大阪湾が守られる。
もちろん比較して、どうこうという話ではありません。
福岡には福岡の良さがあります。
しかしながら、今回の訪問で「海ごみ」の問題解決について
博多湾の上流域から下流域、山間部も都市部もみんなで考え、実践していくために、
これから何が出来るかヒントをいただいたように思います。
「海ごみを減らすこと」も大切ですが、
その前に「減らしたいと思える誇らしい海を伝えること」の大切さを
再認識する時間となりました。
最後に
守山市環境生活部の皆さま、
そして想いをもってご案内いただいた守山市環境コミュニケーターの武田さま
心より感謝申し上げます。
このご縁をもとに福岡でも「みんなで解決する輪」を創って参ります!!
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この事業は、独立行政法人 環境再生保全機構「地球環境基金」の
助成を受けて実施しています。
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